Tabon-Rien’s blog

徒然と雑然と

自立歩行で串カツ屋

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

 2022年、コロナウィルスの話がそこかしこでなされ、中々外出しづらい雰囲気があった今夏。外気温は連日30度超え、そんな中でもマスク着用。肉体的にも精神的にもちょっと何だか「息苦しいなぁ」が、我が家の日常にも定着しておりました。

 そんな中、夏休み真っ最中の三度の飯より電車が大好きな息子(小学4年生)と、工作の神(らしい)との異名を取る娘(幼稚園児)から、どこかに行きたいと直接のコールが入った……訳でもないんですが、夏休みの子供たちを相手に連日力投をしている母も、暑さでイライラ、子供たちのダラダラに対するイライラが掛け合わさり、普段の2割増し程、荒んだ気持ちになっていたように思えた父。

 大人の世界では暑気払いなんて言いながら、夜に居酒屋で一杯が定番ではあります。しかし、子供がまだ小さい家庭で暑気払いとなった際、ファミレスかホテルのバイキングといったところが選択肢に上がってきそうなところなんですが、大人の真似をしたくなるのが子供の世界観。そのため、彼らにとって人生初、我が家の暑気払いとして夜、居酒屋「串カツ田中」に向かうこととなりました。

 串カツ田中に行くことになった我が家一行。BTSまで自転車で行き、バスに乗り、電車に乗って店まで行きました。一行で書くとただこれだけの事実。しかし、我が家にとっては歴史的な一歩でありました。

 と言いますのも、今までは、外食となると基本的に子供が寝た時やおむつ替え用にゴロンとできる座敷がある店を基本的に選び、車で店に行くことになるので、父・母のどちらかしかお酒が飲めないというところで不公平感たっぷりの状況が生じます。

 とはいうものの、公共交通機関で行くとなるとベビーカーに下の子供を乗せ、上の子供もまだ好きあらば抱っこをせがんでくるのが店に行くまでの道のりで発生。その上、おむつや着替えだと何かトラブル発生時を想定し、1周間前からリュックの中身を準備の上、当日は遠征といった感じになる訳でして。

 店につけば、父ないしは母が下の子を中心にご飯を食べさせ、あやし、その間にまたいずれかが上の子の好きなものを頼むといった具合。そして、座るのもそこそに上の子が残した料理の余りを父・母で急いでかき込み、「あれ、何食べにきたのかしら、ぐったり」といった感じで店を後にしていたような記憶が多々あります。

 そんな中、今回自転車に乗り、公共交通機関を乗り継ぎ、店まで行けたことにまず父は心が揺さぶられました。

 

 「二人とも自立歩行して、目的地まで行けた…」

 

 そして、目的地の串カツ田中にて。子供たちはジュース、親はお酒で乾杯。

 子供たちは人生初の居酒屋でえだ豆や手作りたこ焼き、おにぎり等のメニュー、父・母もお酒を飲みながら、食べたい串かつを堪能しました。

  

 「遠慮と配慮なく、好きなものを食べ、好きなものを飲む」

 

 ただ、ただ、当たり前のこの出来事を家族で店に来てできる日が来るとは…なんてことを思いながら2時間程、父・母共々、しみじみと嬉しさを噛み締めておりました、。

 大人達が店に集まり、お酒を飲みながら陽気な雰囲気で各々楽しんでいる。こういった店の様子や雰囲気を子供達に体験させられたのも、一つ良い体験になったかなぁと思いつつ店を後にしました。

 

 「大人の日常、子供の非日常」

  コロナ禍の中の何気ない日常の一コマでしたが、子供たちの成長と自身も曲がりなりに親を10年はしてきたんだなと感じた日でした。

 2023年も「串カツ田中」へ行き、子供の成長と家族の歩みを感じられる1年にしたいなと思う田中さん家の年の瀬でした。

 皆様も良いお年を。

イカ(我が家のカミサマ作)